ピリピリ、チクチクとした痛みが起こります
帯状疱疹では、皮膚の症状の出る数日~1週間前から、ピリピリ、チクチクとした痛みが起こります。ときには2週間以上前から痛みが見られることもあります。痛みのピークは皮膚の症状が出始めてから7~10日目頃といわれており、多くの場合、皮膚の症状が治るとともに痛みも消えていきます。

水ぶくれがないのに痛むのは、神経が傷ついているせい
帯状疱疹は、体内の神経節(注)でずっと眠っていた水ぼうそうのウイルスが目を覚まし、再び増えて暴れ始めることで起こります。ウイルスはまず、隠れていた神経節で増殖し、それから神経に沿って体の表面に出てきます。このときに、神経を傷つけながら移動するため、皮膚の症状が出る前(ウイルスが皮膚に到達する前)に痛みが起こるのです。
(注)神経節:背骨近くにある、神経細胞が集まっているところ

皮膚の症状が消えた後も痛みが残ることがあります
帯状疱疹の痛みは、多くの場合、皮膚の症状と前後してなくなりますが、患者さんによっては痛みだけが長い間残る場合があります。これを帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼びます。PHNは、増えすぎたウイルスが長期間にわたり神経を攻撃し、神経に傷が残ってしまったために起こると考えられています。高齢の患者さんほどPHNが残りやすいといわれています。PHNは帯状疱疹の中で最も注意しなければならない後遺症です。

監修:東京女子医科大学皮膚科学 教授 川島 眞先生





