ヘルペスウイルスは、人間の体内で自分のコピーを作って増殖します。一度感染すると、神経節に潜み続け、抵抗力がなくなったときに再び暴れだします。
抗ヘルペスウイルス薬(=抗ヘルペスウイルス剤)は、ウイルスの増殖を抑えるお薬。適切な処置をするのが早ければ早いほど、症状はそれだけ軽くすみますし、回復も早くなります。
感染・発症、再発のしくみと治療薬のはたらき……ムービーでご紹介しています。
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GHの感染と発症、再発のしくみについて
ヘルペスウイルスは、皮膚の小さな傷口や粘膜組織から侵入し、皮膚細胞の中に入り込みます。細胞の中に入り込むと、ウイルスはDNAを放出し、複写されるように仕向け、ウイルス分子の複製を開始します。こうして増殖したウイルスは、皮膚細胞から神経経路をさかのぼって神経節にたどりつき、何らかのきっかけがあるまで神経節に潜伏します。
一般的には、ストレスや発熱、生理などがきっかけとなり、ウイルスの複製が始まります。複製されたウイルスは再び神経経路をたどり皮膚組織までやってくると、水ぶくれなどの症状を引き起こします。
症状が出ている間は、皮膚表面などにウイルスが放出されています。しかし、GH(性器ヘルペス)などでは症状がなくても、ウイルスが粘膜の表面に放出されている場合があります。このような場合には、知らないうちにパートナーに感染させてしまう可能性もあります。
ウイルスについて
ウイルスというのは、1ミリの1万分の1くらいの大きさ(150nm)で、核酸(DNAまたはRNA)とタンパク質などでできています。この最も小さな生き物たちは、自分では子孫をつくることさえできません。そこで、他の生き物の細胞の中に入り込んで、その細胞の材料を拝借しながら自分の子孫(コピー)をつくり出します。これが感染です。誕生した多くのコピーウイルスたちは、やがて細胞を出て、次々と新しい細胞に感染していくのです。
ヘルペスウイルスの種類
一口にヘルペスウイルスといっても、種類によって引き起こす病気は違います。下の表に、主な3つのヘルペスについてまとめました。
| 主なヘルペスウイルス | 病気 |
|---|---|
| 単純ヘルペスウイルス1型 | 口唇ヘルペス、ヘルペス性歯肉口内炎、ヘルペス性角膜炎、カポジ水痘様発疹症、GH、ヘルペス性脳炎など |
| 単純ヘルペスウイルス2型 | GH、臀部ヘルペス、ヘルペス性髄膜炎 |
| 水痘・帯状疱疹ウイルス | 水痘、帯状疱疹 |
抗ヘルペスウイルス薬はウイルスの増殖を抑えます
抗ヘルペスウイルス薬は、ウイルスが入りこんだ細胞だけに作用します。感染細胞の中でウイルスが増殖するのを抑え、健康な細胞にウイルス感染が広がるのを阻止します。






